EEIS 東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻
電気系工学専攻 柴 康太 さん(D3)が「IEEE SSCS Predoctoral Achievement Award」を受賞されました
Publication & Awards
2023.03.03

2023年2月19日、電気系工学専攻 柴 康太 さん(D3)が、IEEE ISSCC 2023において「IEEE SSCS Predoctoral Achievement Award」を受賞されました。

<受賞した賞の名称と簡単な説明>

IEEE SSCS Predoctoral Achievement Award

IEEE SSCS Predoctoral Achievement Awardは半導体集積回路を専攻する博士課程学生に対してIEEE Solid-State Circuits Society (SSCS)から贈られる最高の栄誉ある賞です。前身のPredoctoral Fellowship Awardから数えて40年の歴史ある賞です。この賞は学業成績や将来性、研究実績の質、SSCSの綱領に合致した研究プログラムに基づいて有望な博士課程学生に授与されます。表彰式は半導体のオリンピックと称されるISSCC 2023の初日におこなわれました。

(https://sscs.ieee.org/membership/awards/predoctoral-achievement-awardより一部引用)

<受賞された研究・活動について>

三次元積層SRAMは広帯域かつ低電力なアクセスを提供するメモリとして様々なデバイスの高性能化や低電力化に重要な役割を果たしました。その積層チップ間通信を無線化することで従来と比較して低コストに三次元積層SRAMを実現できます。本研究では世界に先駆けて三次元積層SRAMを発表し、世界最小サイズのコイルやSRAMブロック上に配置されたコイルを用いた無線通信を初めて実証しました。また、ハードウェアアーキテクチャとAIアルゴリズムの協調設計によって三次元積層SRAMのメモリアクセスをさらに低電力化させることに成功しました。研究成果が8件の国際学術論文誌、22件の国際会議発表に採択され、半導体集積回路分野の研究に大きく寄与したことで受賞に至りました。

<今後の抱負・感想>

この度IEEE SSCS Predoctoral Achievement Awardという名誉ある賞を賜り、大変光栄に思います。指導教員である黒田忠広教授、濱田基嗣特任教授、小菅敦丈講師には日頃の研究を支えていただきました。心から感謝申し上げます。また、黒田研究室の研究員、職員、学生の皆様にも感謝申し上げます。


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