関谷 勇司/SEKIYA Yuji

関谷 勇司 准教授

【研究分野】
ユビキタス情報環境分野
【研究領域】
ネットワークプロトコル、仮想化システム、サイバーセキュリティ
【研究室URL】
http://www.sekiya-lab.info/

研究内容

当たり前のように浸透した言葉である「インターネット」ですが、その仕組みを本当に理解していますか? これだけ社会インフラと化したインターネットですが、その裏では様々な技術の進歩があり、また新たな課題が発生しています。そんな新技術の開発や新たな課題を解決すべく、理論と技術の両面から、実践に即したインターネット関連研究を行っています。私自身の研究課題は、(1)次世代インターネットプロトコルの設計と構築に関する研究 (2)新たなネットワークモデルの設計・構築に関する研究 (3)広域分散クラウドコンピューティングの実現に関する研究、です。

次世代インターネットプロトコルの設計と開発に関する研究

現在のインターネットは、その発達と普及に伴い、規模性や機能不足に関連する様々な問題が発生しています。その問題を根本から解決するために、次世代インターネット技術の設計と構築、ならびに評価に関する研究を行っています。具体的には、モビリティ、セキュリティ、スケーラビリティ、プログラマブルネットワークといった観点から、インターネットが信頼される社会インフラとして機能するために求められている技術を、IETF等の世界における標準化活動を含めながら、設計、実装、評価を行います。

新たなネットワークモデルの設計・構築に関する研究

ネットワーク構築の新たな概念となる、Software Defined Network(SDN)や仮想化ネットワークを用いて、今までのインターネットならびにTCP/IPの機能では実現できなかった、より専用的なネットワークの構築を行うためのネットワークモデルや技術の研究を行います。現在のインターネットは、情報社会インフラとしての機能を満たすための自律分散性や冗長性を備えています。しかし、インターネットに対する要求が多様化するにつれて、より柔軟に、より専有して使えるネットワークへの需要が高まっています。例えば、地域を限定した動画配信を行いたいといった要求や、ユーザの課金状況に応じて通信速度を変更したいといった要求です。その需要に応えるための技術としてSDNや仮想化ネットワークといった技術が登場し、実用化されつつあります。これら技術を用いて、インターネットというインフラの上にどのように仮想ネットワークを構築していくべきか、その構築モデルと技術、運用技術に関する研究を行います。

広域分散クラウドコンピューティングの実現に関する研究

「クラウド」という言葉がここ数年頻繁に見受けられるようになりましたが、そもそもクラウドとは何でしょうか?
そのサービス形態によっては、インターネットを利用した分散処理技術を意味したり、従来のサービス環境をコストダウンするための技術を意味したりします。インターネットによるネットワーク環境がより広帯域、高信頼、普遍的なものになるにつれて、ネットワークを利用した広域分散コンピューティングに対する要求も高まっています。本研究室では、広域分散コンピューティングを実現するための技術としてのクラウドをターゲットに、リソースマイグレーションや耐障害性、ディザスターリカバリーに関する要素技術の研究と、実環境を通じた実験を行い、クラウド環境の高信頼化に貢献できる技術開発を行います。。

学生へのメッセージ

大学院は学部と違い、より専門的な知識を学び、かつ研究を行う場です。学び取る、ではなく研究する、という積極的な姿勢が求められます。しかし、自分が興味を持てるもの、面白いと感じられるものでなければ、本当に充実した大学院生活を送ることはできません。もちろん、研究なので楽しいことばかりではなく辛く苦しいこともありますが、やりたい研究を見つけ、それを進めることができたときの充実感を味わうことができるよう、共に学び、研究していきましょう。

図1:次世代ネットワークプロトコル実証実験
図2:仮想ネットワークのスライスモデル化
図3:広域IaaSの冗長化モデル