電気自動車はバッテリーを多く使用することによるエネルギー効率の低下や環境負荷という問題を抱えています。我々はその抜本的な解決方法として走行中給電の研究を行っています。走行中給電はインフラ、自動車、道路と多くの要素が関係する大きなシステムです。そのため、走行中給電全体のシステム設計からコイル設計等のシステムを構成する要素の研究まで幅広い研究を行っています。さらに今まで交わることのなかった電気工学と土木工学を融合させた新たな領域にも挑戦しています。

タイヤの中にホイールを配置することによって、制御性能やシステム効率を従来よりも格段に向上させることのできるインホイールモータの設計や制御の研究に取り組んでいます。また高速駆動時の損失低減を可能にする可変磁束磁石と非接触給電を組み合わせた新たな駆動システムの提案等、システムから材料まで電気機器に関わる多岐にわたる研究を行うことにより、電気機器を活用した新しいシステムの提案に取り組んでいます。