EEIS 東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻

小川 剛史 准教授

柏キャンパス

ユビキタス情報環境
知覚情報処理
ヒューマンコンピュータ・インタラクション
感性情報学

ヒト×モノ×コトのインタラクション

拡張現実感や仮想現実感の技術を用いて人々の能力を拡張し、日常の生活を豊かにすることを目標に、さまざまな研究に取り組んでいます。研究テーマに共通するキーワードは「つなぐ」。人と人をつなぐ「コミュニケーション支援」や「グループウェア」、人とコンピュータをつなぐ「インタフェース」、人とデータをつなぐ「インタラクション技術」など、ヒト×モノ×コトを、それぞれ相互に作用させることで、新たな体験を創出する仕組みを実現します。

研究分野1

多感覚統合に基づくインタフェースデザイン

ヒトは複数の感覚受容器から様々な情報を受け取り、それらを脳が処理することで、身の回りの出来事を理解しています。一方で、脳は過去の経験に照らし合わせて感覚情報を矛盾なく統合しようとするため、矛盾のある感覚情報を受信した際には、感覚情報を補完したり抑制したりするクロスモダリティと呼ばれる現象が生じ、与えられていない刺激を知覚することがあります。本研究では、視覚、触覚だけでなく、味覚や体性感覚など様々な感覚を対象にクロスモダリティを用いた新たな感覚の提示や体験を実現する技術について研究しています。
研究分野2

日常生活支援のためのVR/AR技術応用

楽しいウォーキング体験で健康を促進する、遠くにあってよく見えない時刻表を簡単に見て覚える、オンラインショッピングでお気に入りのズボンに合うシャツを選ぶ、VRゲームを酔わずに楽しむなど、日常生活における様々な場面を支援することを目的として、VR/AR技術に関する応用研究を行っています。
研究分野3

モバイル端末を用いたヒトを理解する認識技術

スマートフォンの画面を1回タップするだけで、誰がタップしたのかを認証する仕組みを構築しました。この技術を応用すれば、本人でないと押せない「購入ボタン」やメールの「送信ボタン」が実現できるかもしれません。他にもスマートフォンをどのような持ち方や姿勢で操作しているのか、眠くなっていないかなど、携帯端末を操作する人の状況を理解するための認識技術について研究しています。
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