ネットワークとコンピューティングの真の融合を目指して - リアルワールドデータ活用を支える情報基盤 -
Cyber Physical System(物理世界と仮想世界を融合したシステム)には、情報基盤が必要であり、計算資源とネットワーク資源を連携して制御・利用する必要があります。例えば、現実空間とメタバースのインタラクションにおいて、リアルワールドデータのフィードバックをストレスなく行うためには、エッジデバイス、クラウド、MEC(Multi-Access Edge Computing)などの計算資源とそれらをつなぐネットワークをどう使うか問題です。このようなリアルワールドデータの活用を支える情報基盤技術の研究を行っています。
研究分野1
計算機・ネットワーク統合資源管理技術
クラウド、地域データセンター、MEC(Multi-Access Edge Computing)サーバなどの異種複数の計算機資源と、それらをつなぐ無線網を含むネットワークを統合的に利用し、利用効率などを考慮しながら利用者に要求に合致する計算機・ネットワーク環境を提供する技術を開発します。
研究分野2
確率的性能保証技術
計算機やネットワークなどの情報基盤に対する利用者の要求に対し、要求を満たすことができる確率という考え方を導入し、資源の利用効率を考慮しつつ性能が確保された環境を提供する技術を開発します。
研究分野3
光ネットワーク技術を用いたネットワーク性能保証
性能保証が容易な光ネットワークを活用し、無線などの加入者網とデータセンター間に、帯域や遅延などの性能が確保され、かつ柔軟に再構成可能なネットワークを提供する方式を開発します。