社会を支えるネットワークとソフトウェア
データを運ぶネットワークと、データのやりとりを行うソフトウェアは、現代社会のさまざまな分野において欠かせないものとなりました。インターネットのような広域通信ネットワークはその代表例です。また現代の情報サービスを実現するには、複数のコンピュータをネットワークでつなぎ、分散処理する必要があります。私たちは、絶え間ない発展を続ける情報システムを支え、多様な要求、性能、そして信頼性を実現するネットワークとソフトウェアの研究を行っています。
研究分野1
パケットルーティング技術

パケットを宛先へ運ぶということは、ネットワークのあり方に応じて、さまざまな方法で実現されています。インターネットトラフィックが毎年増加する中、複数のパスをより効率的に活用できるルーティング技術が必要です。一方データセンターでは、例えば複数のコンピュータへトラフィックを適切に分散する手法が重要です。我々は、キャンパスネットワークの運用や共同研究を通じて、実際のネットワークから課題を抽出し、解決する新しいルーティング技術を研究・開発しています。
研究分野2
ソフトウェアによる高速ネットワーク処理
ネットワークを構成するリンクの速度は近年目覚ましい速さで向上しています。しかし、ネットワーク越しにデータをやり取りするエンドノードのソフトウェアの処理速度は、リンク速度の向上に対して追いついていない状況です。我々は、オペレーティングシステムのカーネルからアプリケーションにいたるまで、エンドノードでネットワークをより高速に活用するための方法を研究しています。