大学院工学系研究科電気系工学専攻修士2年の小室幹太さんが、日本生体磁気学会にて、U35 奨励賞を受賞しました。
論文・受賞
2025.06.20

大学院工学系研究科電気系工学専攻修士2年の小室幹太さんが、日本生体磁気学会にて、U35 奨励賞を受賞しました。

U35奨励賞:
2025年6月に開催された第40回日本生体磁気学会において、35歳以下の優れたポスター発表者に授与される賞です。

受賞された研究内容・活動について
本研究の目的は、光ポンピング磁力計(OPMs)を用いて、小動物を対象とした世界最高分解能の脳磁図(MEG)計測を実現することです。本研究では、多チャンネルで同時計測可能なOPM-MEG実験系を構築し、光遺伝学的手法により遺伝子組み換えされたラット(オプトジェネティクスラット)のヒゲに光刺激を与えて、体性感覚誘発反応を計測しました。従来手法はMEGの1点計測に限られていましたが、本研究では頭部全体にわたる空間マッピングに成功しました。
※オプトジェネティクスラット:青色光を照射することによって、触覚刺激と同様の脳活動を示すよう遺伝子組み換えされたラット

今後の抱負・感想
当初は試行錯誤の連続で困難も多くありましたが、関野正樹教授と研究室の皆様の丁寧なご指導、ご支援に支えられ、日本生体磁気学会にてU35奨励賞という栄誉ある賞をいただくことができました。このような素晴らしい機会をいただけたことに、心より感謝申し上げます。 今後も生体計測分野の発展に貢献できるよう、一層精進してまいります。

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