先輩からのメッセージ

諦めず難題に挑んでいく力がついた

宇佐美 尚人
廣瀬研究室 修士課程2年

テーマ:衛星搭載の合成開口レーダーを使ったヒマラヤ氷河の観測

電波研究を軸足に、氷河観測からアートまで

今僕は、ヒマラヤの氷河がどこにどれくらいあるかを人工衛星に搭載したレーダーで調べるというテーマでインド工科大学との共同研究を進めています。目標は、多地点に電波を打って高解像度の画像をつくり、廣瀬研究室が手がけているニューラルネットワークの技術を使って、雪や氷と普通の地面を見分けること。そのために雪や氷から固有の特徴を見つける研究をしています。その一方で、学部時代から多摩美術大学との芸術衛星プロジェクトARTSATに参画し、3Dプリンタで彫刻した小型衛星DESPATCHをはやぶさ2と共に打ち上げた際にはプロジェクトマネージャーを務めました。レーダーと芸術衛星、どちらも電波に軸足を置いた研究活動。廣瀬研で研究を続けているのも、この2つが両立できる研究室だからです。

研究者としてじっくり考える時間ができた

学部時代は時間がなくて研究も急かされてばかりでしたが、大学院に進んでからは、研究対象についてじっくり考える時間ができたように思います。たとえば自分が作った観測装置がシミュレーション通りにいかない時、昔なら時間がなくて諦めていたデータも投げ出すことなく、どこが間違っているのか手がかりを考えられるようになりました。研究者としての観察眼を養えたことが、修士で得た大きな成長です。

周りの優秀な人に刺激されて成長できる

東大電気系の良さは、学生が自立していること。教授から与えられたテーマに取り組むのではなく自分の頭で考えてテーマを見つけ出し、自発的に取り組んでいく人が伸びる環境です。こういう環境なら優秀な研究者が自然と生まれますね。みんな議論好きですから、優秀な人と話しながら研究を前に進められるのも良い点だと思います。周囲が切れ者揃いで凹むこともあるけれど、逆にいえば至らないところを補うチャンスでもあります。困難も自分の力を伸ばす場として活かせる、負けん気のある人には合っている場所ですよ。

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