先輩からのメッセージ

他大学・他学科出身でも実績が活かせる

若林 勇希
大矢研究室 博士課程2年

テーマ:強磁性半導体材料の薄膜成長と電子デバイスへの応用

他大学出身者から見た東大電気系の良さ

学部時代に学んだ物性物理の素養をもとに、大学院では実社会に役立つ電子デバイスを研究したいと考えた時、実験設備が充実した東大の電気系に惹かれました。僕の研究分野だけとっても、結晶成長、物性評価や測定、デバイス作製まで、全プロセスをカバーする設備が整っています。どの研究室も活発に論文を出版していて、学生がやりたいことを受け入れてくれる風通しの良さもあります。特に東大電気系はエンジニアリング一辺倒でなくサイエンスにも関心の高い人が多い印象です。また、他大学出身者だからといって不利益なことは全くありません。東大は海外に出向くチャンスも多いのですが、各専攻1名しか推薦されないスウェーデン王立工科大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンへのワークショップにも他大学出身の僕が参加できたくらいです。

自分のバックグラウンドが活かせる

電気系出身の学生とは違った知識や経験が強みになります。僕の場合は半導体スピントロニクスを扱う研究室で、既存の半導体材料と整合する強磁性材料を作ろうという研究を行っていますが、それにはまず半導体に磁性原子を加えると強磁性になるメカニズムを明らかにする必要がありました。僕は物性物理で培った経験や手法を活かし、兵庫にある大型放射光施設SPring-8で測定・解析を行うことで、薄膜中の強磁性秩序の成長と強磁性転移の観測に世界で初めて成功しました。現在も研究室のノウハウに物性物理のノウハウを適用することで独自性のある研究ができています。また、電気系にしかできない先行研究を自分の研究に活かすこともできます。

異分野出身でも食らいつけばついていける!

学部時代と違う分野に進んで、ついていけるか不安を感じる人もいると思います。僕自身も電気回路が全くわからない状態で進学しましたが、授業でわからなかったことを質問するなど、食らいついていく姿勢があれば大丈夫。大学院だからハイレベルで当然、自分で障壁を作らないことが大切だと思います。東大電気系は約3分の1が他大学出身者。多様な考え方に触れられるのも良い点ですから、ぜひいろいろな人に来て欲しいですね。

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